ED治療薬・EDの原因・発症のメカニズムと治療法~ED・AGA治療なら新橋駅前クリニック(現・銀座ベレアージュクリニック)~
●EDの原因・発症のメカニズム
PDE5とは、陰茎海綿体の血管に豊富に存在する酵素の一種です。PDE5には、血管内のcGMPと呼ばれる物質を分解して不活性化する働きがあります。cGMPには血管内の一酸化窒素と結びついて血管拡張させる働きがあるため、このcGMPがPDE5により不活性化させられると、陰茎海綿体とその周辺の血管が収縮し、勃起を鎮めてしまうことになります。
PDE5阻害薬は、このPDE5の作用を阻害します。これにより、cGMPの分解・不活性化を防ぎ、陰茎海綿体平滑筋細胞内のcGMP濃度を高めることで、陰茎海綿体平滑筋を弛緩させて血管拡張をもたらし、その結果、勃起を促進します。
●勃起するためには
- 陰茎に十分な血液が流れる
- 流出する血液の速度が遅く
- 陰茎に出入りする神経が適切に機能
- 男性ホルモンのテストステロンの量が多い
- 性欲が十分である
そのためこれらのシステムのいずれかに障害があると勃起障害(ED)が生じる可能性があります。ほとんどのEDは、陰茎の血管または神経の異常により生じます。そのほかに可能性のある原因には、内分泌系の病気、陰茎の構造上の障害、特定の薬の使用、精神的な問題などがあります。
●具体的な原因として
- 陰茎に通じる動脈の硬化(動脈硬化)
- 糖尿病
- 前立腺の手術の合併症
- 特定の薬の副反応
(例)高血圧または前立腺肥大症の治療に用いられる薬、うつ病の治療薬などの中枢
神経系に作用する薬
●治療について
ほとんどの場合、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルなどの経口PDE-5
阻害薬(ED治療薬)による治療が効果的です。
ED治療薬は、血管を拡張することで血流を改善し、勃起しやすくする薬です。
「強制的に勃起させる・性欲を高める」などの作用は無いため、勃起が収まらないという心配はありません。シアリスなど、勃起効果が長時間持続する治療薬を服用する場合も、性的興奮なしに勝手に勃起してしまうということはありませんので、ご安心ください。
●その他(自分でできること)
EDを改善するにはクリニックで治療を受けるのが一番ですが、自分自身でできることもあります。
① 食生活を改善
② 適度な運動を習慣
③ 十分な睡眠時間を確保
④ ストレスを溜めすぎず適度に発散
⑤ お酒の量を減らす
⑥ 禁煙
EDのメカニズムやED治療薬の作用、ご自身でできることなどを理解して、しっかりと治療していきましょう。