【医師監修】フィナステリドの初期脱毛はいつまで続く?

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フィナステリドを飲み始めたら、なんだか抜け毛が増えて心配…、そう感じている方も多いのではないでしょうか。

この抜け毛は、実は治療が良い方向に向かっているサインと言われています。

この記事では、なぜフィナステリドを飲むと初期に脱毛が起こるのか、そしてそれはいつまで続くのかについて詳しく解説します。

初期脱毛は多くの場合、新しい髪が生えてくるための大切な準備です。


本記事でわかること:

  • フィナステリドで初期脱毛が起こるメカニズム
  • 初期脱毛の一般的な期間とピーク
  • 不安な初期脱毛期間を乗り越えるための考え方やケア
  • 安心して治療を続けるための相談先

フィナステリドを飲み始めたら抜け毛が増える理由

フィナステリドの服用を開始して、抜け毛が増えたと感じることは、実は治療が順調に進んでいる証拠かもしれません。

この現象は「初期脱毛」と呼ばれ、「新しい髪のための入れ替え」や「AGAヘアサイクルの正常化」といった体が変化している過程で起こります。

初期脱毛は治療の効果が出ている兆候であり、AGAによって弱った髪の自然な脱落がまとめて起こるため、一時的に抜け毛が増えたように感じるのです。

この時期の抜け毛は多くの人が経験することであり、通常は時間の経過とともに落ち着きます。

新しい髪のための入れ替え

初期脱毛は、今生えている髪と次に生えてくる新しい髪を入れ替えるための準備段階と捉えられます。

AGAが進行すると、髪の成長期が短くなり、十分に成長しきれないまま抜け落ちる細く短い髪が増えます。

フィナステリドは、この乱れたヘアサイクルを正常に戻し、健康な髪が育ちやすい環境を作る手助けをします。

古い弱々しい髪が新しい元気な髪に置き換わることで、頭皮の髪質全体の改善が期待できます。

AGAヘアサイクルの正常化

私たちの髪には生え変わり周期があり、これをヘアサイクルと呼びます。

ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間で構成され、健康な髪は2年から6年続く成長期を経て自然に抜け、新しい髪が生えてきます。

ところが、AGAになると男性ホルモンの影響で成長期が著しく短くなり、髪が太く長く育つ前に抜け落ちてしまいます。

フィナステリドを服用すると、この短縮された成長期が本来の長さに戻ろうとします。

その過程で、乱れたサイクルに沿って本来抜けるべきだった弱った髪が一斉に抜け落ちるため、一時的に抜け毛が増えるのです。

治療の効果が出ている兆候

フィナステリドを飲み始めて抜け毛が増える初期脱毛は、薬が体内で働き、AGAの原因に作用し始めていることの具体的な兆候と言えます。

特に、抜け毛の中に細く短い、弱々しい髪が多く含まれている場合は、乱れたヘアサイクルで成長しきれずにいた髪が抜けているサインである可能性が高いです。

「せっかく治療を始めたのに、なんで抜け毛が増えるんだろう?」と戸惑うのが普通の反応だと思います。

しかし、これは新しい健康な髪が育つための準備であり、治療が良い方向に向かっている証拠である可能性があります。

この時期の抜け毛は、未来の太く強い髪のための、大切なステップなのです。

弱った髪の自然な脱落

AGAの進行によって成長が妨げられ、十分に育たずに弱ってしまった髪がまとめて抜け落ちる現象が初期脱毛の本質です。

本来なら、これらの髪はヘアサイクルに沿ってバラバラと時間をかけて抜け落ちるはずでした。

しかし、フィナステリドによってヘアサイクルが正常化に向かう過程で、生命力の弱った髪が集中的に排出されるため、いつもより多くの抜け毛を同時に目にすることになります。

これは頭皮環境が改善され、次に生えてくる健康な髪のために古い髪が場所を譲っている前向きな変化です。

この「弱った髪の自然な脱落」が完了すると、より強い新しい髪が成長し始めます。

フィナステリド初期脱毛が続く期間

初期脱毛が続く期間
初期脱毛が続く期間

フィナステリドを飲み始めてから気になるのが、「いつまで抜け毛が続くのだろう?」という期間への疑問です。

ここでは、初期脱毛の一般的なピークや収まり個人の体質による違い不安を感じた時の目安、そしてその期間を乗り越えた先について詳しく見ていきましょう。

初期脱毛の期間には個人差があるものの、多くの場合一時的な現象であり、数ヶ月で落ち着いてくることを知っておくと、不安な時期も比較的落ち着いて過ごせます。

一般的なピークと収まり

初期脱毛が始まるタイミングや終わる時期には個人差がありますが、一般的にはフィナステリドの服用を始めてから2週間~1ヶ月頃に現れ、長い方では3ヶ月程度続くこともあります。

服用後2週間ほどで「あれ、いつもより抜け毛が多いかも?」と感じ始める方もいらっしゃいます。

この時期に抜ける毛は、AGAによって弱ってしまった細く短い毛が多いのが特徴です。

多くの場合は数ヶ月で抜け毛が減少し、自然と収まっていきます。

個人の体質による違い

初期脱毛の現れ方には、個人の体質やAGAの進行度合いによって大きな差があります

初期脱毛がほとんど気にならない人もいれば、予想以上に多くの毛が抜けてしまい、強く不安を感じる人もいます。

初期脱毛の始まるタイミングや、ピーク時の抜け毛の量、期間の長さも人それぞれです。

ですから、自分以外の人の経験談と比べて「なぜ自分は違うのだろう」と不安になりすぎる必要はありません。

人それぞれ症状の出方が違うことを理解しておくことが大切です。

不安を感じた時の目安

初期脱毛は多くの場合一時的なものですが、もし3ヶ月以上経過しても抜け毛が増え続けている場合や、初期脱毛の程度が明らかに重く、「これは異常なのでは?」と感じるほど不安な場合は、専門家に相談することを検討しましょう。

これは、初期脱毛以外の原因で抜け毛が増えている可能性や、他の要因が関係している場合もあるからです。

強い不安が続く場合は、自己判断せず医師に相談するのが一番安心できます。

専門家からアドバイスをもらうことで、不安が和らぎ、安心して治療を続けることができます。

期間を乗り越えた先

初期脱毛の期間は誰にとっても不安な時期ですが、この一時的な期間を乗り越えることが、AGA改善への重要な一歩となります。

初期脱毛が収まりヘアサイクルが整い始めると、それまでよりも太く健康な髪の毛が生えてくることが期待できます

次第に薄毛が目立ちにくくなり、治療効果を実感できるようになることが多いのです。

初期脱毛は一時的なものであり、その先には薄毛の改善が見えてくる希望があります。

ですから、初期脱毛が起きても焦らず、根気強く治療を続けることが大切です。

不安を和らげるための考え方とケア

考え方とケア
考え方とケア

正しい知識で心を落ち着かせる

初期脱毛の不安を和らげる第一歩は、正しい知識を持つことです。

なぜ初期脱毛が起こるのか、そのメカニズム(ヘアサイクルの正常化、古い毛の排出など)を理解することで、「これは異常事態ではなく、治療の一環なのだ」と客観的に捉えやすくなります。また、初期脱毛の一般的な期間やピークを知っておけば、先の見えない不安を軽減できます。

信頼できる情報源(医師や専門サイトなど)から情報を得て、過度に悲観的にならないようにしましょう。

抜け毛の変化を記録する習慣

日々の抜け毛の量や状態を記録する習慣は、不安を客観視するのに役立ちます。

例えば、毎朝枕元の抜け毛の数や、シャンプー時の排水溝の毛の量を写真に撮ったり、簡単にメモしたりするのです。記録を続けることで、抜け毛の増減のパターンが見えてくることがあります。「今日は多い気がする」といった感覚的な不安も、記録と照らし合わせることで冷静に判断できるようになります。

また、医師に相談する際にも、具体的な記録は症状を正確に伝えるための重要な情報となります。

頭皮への優しいケア

初期脱毛の期間は、頭皮が敏感になっている可能性も考えられます。そのため、頭皮への優しいケアを心がけましょう。

シャンプーは刺激の少ないアミノ酸系などを使用し、爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗います。すすぎ残しがないように丁寧に洗い流し、洗髪後はドライヤーでしっかりと、しかし熱すぎない温度で乾かしましょう。強くブラッシングしたり、無理に髪を引っ張ったりするような行為は避けてください。

頭皮環境を健やかに保つことが、新しい髪の成長をサポートします。

焦らず治療を続ける重要性

AGA治療は、効果を実感するまでに数ヶ月から半年以上かかることが一般的です。

初期脱毛は、その過程で起こりうる一時的な現象であり、ここで焦って自己判断で治療を中断してしまうと、せっかくの効果が得られなくなる可能性があります。「早く結果を出したい」という気持ちは理解できますが、AGA治療は長期戦であることを念頭に置き、医師の指示に従って根気強く治療を続けることが何よりも重要です。

不安なことがあれば医師に相談し、二人三脚で治療を進めていきましょう。

迷いや不安がある場合の相談先

フィナステリドの服用初期に起こる可能性のある初期脱毛は、多くの人が経験する一方で、実際に直面すると大きな不安を感じるものです。

この時期に最も重要なのは、その不安や疑問を一人で抱え込まないことです。

不安を解消するためには、正しい知識を得て、必要であれば専門家に相談することが大切です。

まずは「一人で抱え込まない姿勢」で、信頼できる情報に触れたり、誰かに話を聞いてもらったりすることを考えてみましょう。

それでも不安が続く場合や、症状に気になる点があるときは、「医師に相談するタイミング」を見計らうことが、安心して治療を続ける上で非常に重要です。

最近では、クリニックに行かなくても「自宅から利用できるオンライン診療」という便利な方法もあります。

例えば、DMMオンラインクリニックのようなサービスです。

これらの相談先を活用することで、心穏やかに「安心して治療に向き合う」ことができるでしょう。

フィナステリドによるAGA治療は長期的な取り組みが必要です。

治療への不安を軽減し、根気強く向き合っていくためにも、自分に合った方法で専門家のサポートを得ることが安心して治療を継続していくための重要な鍵となります。

一人で抱え込まない姿勢

AGA治療に関する不安は、あなた一人だけの悩みではないということを知っておくことは、「一人で抱え込まない姿勢」を持つ上で非常に大切です。

薄毛や抜け毛といったデリケートな悩みは、身近な人に相談しにくいと感じやすいものですが、同じような経験をしている人や専門家に話を聞いてもらうことで、心の負担は大きく軽くなります。

インターネット上には、AGA治療に関する正しい情報を提供するウェブサイトや、実際に治療を経験した人の体験談を知れるコミュニティがたくさん存在します。

それらに触れることで、「この不安は自分だけではないんだ」「同じように乗り越えた人がいるんだ」という安心感を得られることがあります。

また、クリニックによっては、医師だけでなくカウンセラーが在籍しており、治療に関する疑問や精神的な不安について丁寧に話を聞いてくれる体制を整えています。

このように、様々な形で専門的なサポートや同じ悩みを抱える人との繋がりを持つことが、孤独を感じずに治療に向き合うための第一歩となります。

不安や疑問を感じた時、「一人で抱え込まない姿勢」で情報収集をしたり、信頼できる相談先を探したりすることが、心の健康を保ちながらAGA治療を継続するための力になります。

医師に相談するタイミング

医師に相談する適切なタイミング
医師に相談する適切なタイミング

フィナステリド服用中の不安、特に初期脱毛に関する疑問や症状が気になった際は、医師に相談する適切なタイミングを知っておくことが非常に重要です。

AGA治療薬による初期脱毛は、多くのケースで服用開始から1ヶ月〜3ヶ月程度でピークを迎え、その後徐々に落ち着いてくる一時的な現象です

しかし、もし初期脱毛が3ヶ月以上経っても続いている、あるいは抜け毛の量が明らかに異常だと感じるなど、一般的な経過とは異なるように感じる場合は、必ず医師に相談してください。

また、初期脱毛以外の症状、例えば強いかゆみやかぶれといった頭皮の異常、あるいは体調の変化(倦怠感、性欲減退など)が見られる場合も、自己判断せず速やかに医師の診察を受けるべきです。

加えて、もしあなたが感じている不安が大きく、日常生活に支障をきたしているような場合も、遠慮なく医師に相談しましょう。

医師はあなたの状況を正確に把握し、不安の原因が初期脱毛によるものか、あるいは別の要因があるのかを判断し、適切なアドバイスや今後の治療方針について説明してくれます。

以下は、医師に相談することを検討すべきタイミングです。

医師に相談することで、現状の不安が解消され、安心して今後の治療計画を立てることができます。

自宅から利用できるオンライン診療

最近では、忙しい方やクリニックへの通院に抵抗がある方でも、自宅から手軽に医師の診察を受けられるオンライン診療という選択肢があります。

「自宅から利用できるオンライン診療」とは、スマートフォンやパソコンを使って、自宅や職場など好きな場所から医師とビデオ通話で診察を受けるシステムのことです。

これにより、クリニックまでの移動時間や待ち時間がなくなり、効率的に医師の診断やアドバイスを受けることができます。

特にAGA治療薬の処方においては、オンライン診療を利用することで、プライバシーが気になる方でも周囲を気にすることなく相談を進められるというメリットがあります。

診察後は、処方された薬を自宅まで配送してもらえるサービスを提供しているクリニックも多く、非常に便利です。

例えば、DMMオンラインクリニックのようなサービスは、AGA治療薬の処方にも対応しており、不安な初期脱毛について気軽に相談できる窓口の一つとなります。

オンライン診療の主なメリットはこちらです。

オンライン診療は、医師へのアクセスを容易にし、あなたのライフスタイルに合わせて気軽にAGA治療に関する相談ができる便利な方法です。

安心して治療に向き合う

フィナステリドによるAGA治療を成功させるためには、初期脱毛のような一時的な変化に一喜一憂せず、長い目で見て安心して治療に向き合う姿勢が大切です。

AGA治療は効果が出るまでに時間がかかる場合が多く、一般的に効果を実感できるまでには数ヶ月から半年程度の継続が必要です。

初期脱毛は、この長期的な治療プロセスにおける一時的なステップであり、むしろ効果が現れる前触れである可能性が高いと考えられます。

治療に対する不安を和らげ、安心して継続するためには、まずAGAやフィナステリドについて正しい知識を持つことが重要です。

初期脱毛がなぜ起こるのか、一般的な期間はどのくらいなのかといった基本的な知識があれば、予想される変化に対して心の準備ができます。

また、医師に定期的に相談し、自身の進行状況や感じている不安を共有することも、安心して治療を進める上で欠かせません。

医師からの専門的なアドバイスや励ましは、治療へのモチベーションを維持する大きな力となります。

そして、過度なストレスや不規則な生活は薄毛の進行を早める可能性があるため、規則正しい生活や適度なリフレッシュを心がけることも、心身ともに健康な状態で治療に取り組む上で大切です。

まとめ

フィナステリドを服用開始後に増える抜け毛、いわゆる初期脱毛は、多くの方が経験する一時的な体の変化です。

この初期脱毛は、弱った髪が新しい髪に入れ替わる過程であり、治療が良い方向に向かっている兆候と言えます

初期脱毛は誰にとっても不安な時期ですが、多くの場合は薄毛改善への大切な一歩です。

一人で抱え込まず正しい知識を持って焦らず根気強く治療を続けましょう。

※もし近くにAGA専門クリニックがない場合でも、ネットやSNSの情報を鵜呑みにせず、DMMオンラインクリニックのようなオンライン受診サービスを活用し、ちゃんとした専門家に相談することが重要です。

医師監修

篠原 聡 /医学博士 認定産業医

銀座ベレアージュクリニック(旧・新橋駅前クリニック) 院長

  • 1963年 出生
  • 1989年 山梨大学医学部医学科卒業 東京医科大学消化器内科勤務
  • 1993年 西横浜国際病院内科医長後在宅医療担当医
  • 1994年 北里大学医学部公衆衛生学助手
  • 1999年 セントラル自動車診療所所長
  • 2011年 同診療所退任
  • 2015年 銀座ベレアージュクリニック(旧・新橋駅前クリニック)院長就任
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※本記事で言及する他院・サービスの紹介について、監修医師は一切関与しておりません。