AGA治療薬・ザガーロ(デュタステリド)について ~ED・AGA治療薬なら銀座ベレアージュクリニック(旧・新橋駅前クリニック)~
ザガーロ(デュタステリド)の特徴
総称名 | ザガーロ |
一般名 | デュタステリド |
欧文一般名 | Dutasteride |
製剤名 | デュタステリドカプセル |
薬効分類名 | 5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 |
1.主成分のデュタステリドとは?
ザガーロの主成分である「デュタステリド」はプロペシアの主成分である「フィナステリド」と同じく、5α-還元酵素阻害薬に分類されますので、同様の作用機序となります。
フィナステリドは上記の5α-還元酵素のⅡ型のみを阻害するのに対して、ザガーロの主成分であるデュタステリドはⅡ型に加えてⅠ型をも阻害します。そのため、Ⅱ型のみを阻害するフィナステリドよりも、Ⅰ型とⅡ型の両方を阻害するデュタステリドのほうが発毛効果はより高いと考えられております。臨床試験において、ザガーロ0.5mg の24週間の内服は、フィナステリド1mgの同様の内服に比べて発毛効果が約1.6倍である、とするデータがあります。
また、フィナステリド1㎎に比較して、 ザガーロ0.5㎎の副作用発現率はフィナステリドと同程度と報告されています。つまり、ザガーロ0.5㎎はフィナステリド1㎎よりもAGAの改善効果が上昇しているにも関わらず、副作用発現率は同じくらいに抑えられていると言う事になります。
2. 主成分の作用する範囲
5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型で分布する場所が異なります。
● Ⅰ型5αリダクターゼはほぼ全身の皮脂腺に分布
● Ⅱ型5αリダクターゼは主に頭部や髭などの毛乳頭に多く存在
デュタステリドとフィナステリドの作用する範囲に大きな違いはありませんが、デュタステリドは同範囲に存在するⅡ型5αリダクターゼをより強力に阻害することで、高い効果が得られます。
3.効果持続期間
デュタステリドとフィナステリドでは半減期に差があります。半減期とは薬成分の血中濃度が半減するまでの時間のことを指し、単回投与による半減期はフィナステリドで約4時間、デュタステリドで約3日〜7日程度とされています。
このように血中残存時間が異なるため、治療薬を一定期間服用していない際の効果持続時間も変わってくる可能性があると考えられます。ただし、服用する用量・濃度によって体内の半減期も変動します。
4.デュタステリドの副作用
● 男性機能の低下や性欲減退 ● 肝機能障害 ● 乳房障害
● 記憶力の低下やうつ症状 ● 蕁麻疹(じんましん)
いずれも、発症率は少なく、発現率は低く危険性は高くないとされています。しかしもし異常を感じた場合はすぐに当院の医師にご相談ください。
5.デュタステリド(ザガーロ)服用の注意点
● 服用のタイミングは前回の服用から24時間の間隔を空ければいつでも良い。(毎日、朝食後など服用のタイミングを決めておくと良いでしょう。)
● 飲み忘れた場合は気がついたときに出来るだけ早く飲むこと。ただし、次の服用時間がせまっている場合は1回分とばして、次の服用時間に1回分のみ飲む。絶対に2回分を一度に飲まないようにしてください。
6.デュタステリド(ザガーロ)を服用できない方
● 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、女性、小児、肝機能に障害のある人。
● 女性や小児はカプセルから漏れた薬剤への皮膚接触不可。
7.デュタステリドをお試しください
現在、フィナステリドを服用中の方で効果により効果を期待される方、または、より早く効果を実感したい方にデュタステリドをお試しいただきたい理由は、
● フィナステリドより効果が高いとされていること。
● フィナステリドが効かない患者様にも効果が期待できることです。
患者様の中には、フィナステリドの効果が出にくい方もおられます。最初からデュタステリドを使用することで、フィナステリドの効果がない患者様にも効果を実感していただける可能性が高まります。
また、フィナステリドやデュタステリドを処方する際に「ミノキシジル」の併用をお勧めすることもあります。これらの治療薬を含め患者様の治療方針は一人ひとりのお悩みや体調に応じて最良のものを提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
8.デュタステリドの個人輸入は危険
基本的に医薬品等を国内に輸入する場合は厚生労働省の許可・承認が必要です。しかし個人での使用を目的とした場合においては、特例で税関の許可のみで医薬品を輸入することが可能です。そのため治療薬を個人輸入することは、法律上特に問題はありません。
個人輸入の場合、安全性や品質の保証はあくまで個人で判断するしかありません。また国内と海外では医薬品に対する安全性の基準が異なるケースもあるため、専門知識のない一般の方が個人輸入するのはリスクが非常に高いといえます。
個人輸入で入手できる治療薬は偽造品である可能性もあり、服用しても効果が得られない、また効果がないばかりか粗悪品のために重篤な副作用を生じる症例も多々報告されています。
9.デュタステリドに耐性はあるのか
「同じ薬を服用し続けると耐性がついて効かなくなりそう」と考えがちですが、デュタステリドには長期間の使用で耐性がつくという医学的根拠はありません。短期間でやめてしまうほうが、効果が感じられないリスクは高くなります。まずは、医師の診断のもと半年以上は継続治療をおすすめいたします。
10. デュタステリドの作用がでるまでの期間について
効果を実感するまでには半年から1年ほどかかるケースが多いようです。効果が出ないからとすぐに諦めてしまわず、継続した治療を行いましょう。
以上、今回はフィナステリドよりも発毛効果が高いと考えられている『ザガーロ』について、まとめました。『ザガーロ』は副作用が少なく、安全性の高い薬になりますが、使用上の注意のご確認はもちろん、まずは当クリニックの担当医にご相談ください。
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